ミャンマー(ビルマ)と言えば! 翡 翠。
西太后が 翡翠の熱狂的なコレクターであったことは有名な話です。中国では 本妻には翡翠 愛人にはダイヤを贈ったと云います。ダイヤよりも価値の高いものだったのですね。
日本人にも馴染みの深い宝石で 新潟県や富山県で採掘され、皆さん 歴史の教科書でよくご存知の勾玉として、縄文時代から愛用されています。
翡翠は 粉末にして腎臓病の治療薬として用いられていました。語源は、スペイン語の腎臓(HiJade)です。
翡翠という字の、翡は鳥のカワセミの♂ 翠はカワセミの♀のことで、カワセミの羽と色合いが似ていることから使われ始めたようです。
古代より神の石として儀式に用いられ、長寿や無病息災のお守りとして身につけられてきました。腎臓 心臓 肝臓や 副交感神経に作用し、心身を安定させると云われています。
また「哲学の石」とも呼ばれ、知能を向上させる 恋も実る と云われています。
私は翡翠の五徳=仁・義・礼・智・勇 と言う言葉が好きです。
宝石となる美しいエメラルドグリーンの石はミャンマーでしか採れないそうです。本翡翠や翡翠輝石(ジェダイト:jadeite=硬玉)と呼ばれ 、美しく とても硬い石です。
日本では 全て翡翠 と呼びますが、置物 彫刻品に よく使われているものは、中国産の軟らかく加工のしやすいネフライト(nephrite=軟玉)です。ジェダイトとは まったくの別物です。
ミャンマー産 翡翠輝石(ジェダイト)は 五大宝石の一つにも数えられる希少価値の高いもので、台湾や 中国産などのネフライトとは別格の石 全くの別物です。
中国産とされている綺麗なグリーンの翡翠輝石は、ミャンマーで採掘され中国に渡ったものです。中国は「翡翠の国」と呼ばれますが、中国で ジェダイト(本翡翠 翡翠輝石)は 採れません。中国産は全て ネフライト(軟玉)です。
名前の通り 軟らかい石で、中国産ネフライトは コインでこすると傷がつき 削ることができますが、ミャンマー産 翡翠輝石には傷一つ付きません。 ミャンマー産の翡翠の加工には ダイヤモンドが使われています。
ここで ご紹介させて頂いている物は全て 有名なミャンマーパカン産の翡翠輝石(本翡翠 ジェダイト:jadeite=硬玉)です。
色には 最も高価なエメラルドグリーンから 緑 青 茶 赤 ピンクがかったもの迄ありますが、どれも 本翡翠で中国産の ネフライトとは異なります。
日本では、エメラルドグリーン以外の翡翠は 灰皿や置物等 加工用品扱いですが、これは 前述の様にほとんどが、軟らかく加工しやすい 中国産翡翠である為です。
ミャンマー産 本翡翠は色に関係なく 全て “ 宝 石 ” 扱いです。当然 宝石店の ルビーやサファイアと同じショーケースに並んでいます。
ここでアクセサリーとして ご紹介させて頂いている翡翠も、全て 宝石店のショーケースに並んでいたものです。
ミャンマー産 翡翠輝石の殆どは 華僑ネットワークの中で取引され、中国や香港 バンコクから日本に入ってきます。直接日本に流入する量は 極わずかです。
また エメラルドグリーンの翡翠輝石(ImperialJade.GreenJade)は偽者が多いのでご用心を(>.<) 実は 私もお目にかかったことがあるのですが、見た目は ほんとに綺麗なので 惑わされぬように。
合唱 (@ ̄m ̄) 。。。