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ルビー[Ruby]
真の天然のルビーは、赤いダイヤと言われるほど とても高価なものです。ミャンマー・モゴック(モゴク)産のピジョン・ブラッド(鳩の血)色の天然ルビーは、とても鮮やかな赤色で ダイヤを凌ぐ高価格です。産出量の少なさ、希少価値と言う意味では ダイヤモンドよりもはるかに価値の高いものです。 聖書では ルビーは最高位の石にランク付けされています。ノアの箱船の灯りはルビーだったと伝えられています。その真紅さゆえ、中に不死鳥がいるとか 星が燃えていると言い伝えられてきました。「ルビーは妖精の贈り物」と書いたのはシェイクスピアです。成人の日には 石言葉の自由(独立)、勇気のメッセージと共に贈られる習慣があります。
ルビーは 古代より、財産や名誉 身体を守ってくれる御守りとして、大切にされてきました。血液を浄化すると言われ、解毒剤として使われていた事もあります。癒しの効果で気持を安定させ、勇気とパワーをあたえ、自己実現を助けてくれます。
ミャンマーでは、ルビーは長寿を与えてくれるもの。ドラゴンが産んだ3つの卵のうちの一つから、ルビーが生まれた と云われています。最高級品の産地であるモゴック(原石のままで真っ赤な石が採れるのはモゴックぐらい)の谷では、鷲がルビーの塊の岩を 肉と間違え、何度も掴もうとしたという伝説もあります。
日本人には馴染みが薄いのですが、現在 ミャンマーは(ビルマ) 世界一の高級ルビーの産出国なのです。
殆どのルビーは人工的なエンハンスメント(enhancement)と呼ばれる処理を施されます。日本で販売されている真っ赤なルビーの大半は、どす黒い紫がかった石や 無色 灰色の石などを、1800℃から2000℃の高温で熱し 赤く変色させたものです。これをヒート(熱処理)と言います。内包物が消え、金太郎飴のように 皆 同じ濃い赤色のルビーに変身します。それはそれで赤く染まり、好みの問題ですから悪いとは申しません。。。。
純天然の石には、地球の歴史とも言うべき年輪が刻まれています。モゴック産のルビーの中を覗いてみると、気泡や液体の詰まった洞、シルクと呼ばれる 霧や雲 流れ星のような内包物など、様々な成分を見ることができます。生成されていく過程で 自然に堆積してできたもので、ちっちゃな宇宙のようにも見えます。 大地に起きた天変地異 まさに地球の歴史がルビーの中に凝縮されています。幻想的です。
私感としては「きれいな赤だな」で終わる日本で一般的なヒート(熱処理)されたルビーよりも、純天然の原石をカットしただけの モゴック産非加熱ルビーのほうが好きです。個性的で魅力があり見ていて厭きません。
研磨をしただけの ナチュラルカラー(nathural color)の自然石は、どのような場所・光源のもとでも 様々な表情、輝きを見せてくれます。蛍光灯の下では青っぽく、太陽光の下では鮮やかな赤に。わずかな灯りでも輝きを失いません。内包される酸化チタンなど様々な成分のおかげで、どんな光源のもとでも どのような角度からでも、表面のカットに頼らず内面から輝いてくれます。 |