真の天然のルビーは、赤いダイヤと言われるほど とても高価なものです。ミャンマー・モゴック(モゴク)産のピジョン・ブラッド(鳩の血)色の天然ルビーは、とても鮮やかな赤色で ダイヤを凌ぐ高価格です。産出量の少なさ、希少価値と言う意味では ダイヤモンドよりもはるかに価値の高いものです。
世界の年間産出量
ルビー 50万カラット ダイヤモンド 1500万カラット サファイア2000万カラット
また ルビーのモース硬度はダイヤに次ぐ硬さで 9 です(ダイヤモンドは10) 熱や薬品に強く 退色しないので、とても扱いやすく 指輪などのアクセサリーにも適しています。
聖書では ルビーは最高位の石にランク付けされています。ノアの箱船の灯りはルビーだったと伝えられています。その真紅さゆえ、中に不死鳥がいるとか 星が燃えていると言い伝えられてきました。「ルビーは妖精の贈り物」と書いたのはシェイクスピアです。成人の日には 石言葉の自由(独立)、勇気のメッセージと共に贈られる習慣があります。
ルビーは 古代より、財産や名誉 身体を守ってくれる御守りとして、大切にされてきました。血液を浄化すると言われ、解毒剤として使われていた事もあります。癒しの効果で気持を安定させ、勇気とパワーをあたえ、自己実現を助けてくれます。
女性は ルビーを身につけていると、幸せになれるそうです。健康で仕事は順調。そして ルビーのように真っ赤に燃える情熱的な恋と巡り会うのです o(^O^)o おまけに!?出産についても流産を防ぎ 安産へ導くと言われています。妊婦さんのお守りに最適!?
ミャンマーでは、ルビーは長寿を与えてくれるもの。ドラゴンが産んだ3つの卵のうちの一つから、ルビーが生まれた と云われています。最高級品の産地であるモゴック(原石のままで真っ赤な石が採れるのはモゴックぐらい)の谷では、鷲がルビーの塊の岩を 肉と間違え、何度も掴もうとしたという伝説もあります。
その昔 ルビーはすべて国王のもので、隠し持っていることが発覚すれば 両目をえぐり、かわりに石を詰められたと云います。。。(((>.<)))
日本人には馴染みが薄いのですが、現在 ミャンマーは(ビルマ) 世界一の高級ルビーの産出国なのです。
そして 国境を越えて高い価値があるもの 国際的なオークションで高値がつくのは、人工的な処理を施していない 原石を研磨しただけの、純天然の非加熱ルビーなのです。原石の段階から赤く、カットだけで美しい輝きを放ち、天然のままでも宝石として価値のある原石は、ミャンマーのモゴック地方でしか 産出されないのです。残念ながら、日本での流通は少量です。鮮やかな赤色で ピジョンブラッド(鳩の血=pigeon's blood)と呼ばれる 最高峰の天然ルビーは、このモゴック地区でしか採れません。
現在 モゴック地区に外国人が入ることは許されておらず、また簡単に輸出することもできません。そのためミャンマーの首都ヤンゴンには 天然ルビーを買い求めるために、大勢の欧米のバイヤーやコレクター達が集まって来ています が そこには、華僑ネットワークの壁が、厚く立ちはだかっているのです。。。
殆どのルビーは人工的なエンハンスメント(enhancement)と呼ばれる処理を施されます。日本で販売されている真っ赤なルビーの大半は、どす黒い紫がかった石や 無色 灰色の石などを、1800℃から2000℃の高温で熱し 赤く変色させたものです。これをヒート(熱処理)と言います。内包物が消え、金太郎飴のように 皆 同じ濃い赤色のルビーに変身します。それはそれで赤く染まり、好みの問題ですから悪いとは申しません。。。。
天然ルビーと表示されていても、その殆どは 熱処理をした天然ルビー という意味です。ルビーの自然石を研磨しただけのもの と言う意味ではありません (T.T)
純天然の石には、地球の歴史とも言うべき年輪が刻まれています。モゴック産のルビーの中を覗いてみると、気泡や液体の詰まった洞、シルクと呼ばれる 霧や雲 流れ星のような内包物など、様々な成分を見ることができます。生成されていく過程で 自然に堆積してできたもので、ちっちゃな宇宙のようにも見えます。 大地に起きた天変地異 まさに地球の歴史がルビーの中に凝縮されています。幻想的です。
それをエクボと見るかアバタと見るかは、個人の好み 感性の問題ですね。
当然の事ながら ヒート(加熱)すれば、内包物は全て吹き飛んでしまいます。
私感としては「きれいな赤だな」で終わる日本で一般的なヒート(熱処理)されたルビーよりも、純天然の原石をカットしただけの モゴック産非加熱ルビーのほうが好きです。個性的で魅力があり見ていて厭きません。
ヒートした加工ルビーは太陽光のもとではくすんで黒っぽくなってしまいます。ショーウィンドーに飾られているとき、店内照明の下で見たときは キラキラととてもきれいだったのに、いざ身に着けてみるとなんだかくすんでいる。。よくあることです。あなたのせいではありませんょ d(^-^)o
研磨をしただけの ナチュラルカラー(nathural color)の自然石は、どのような場所・光源のもとでも 様々な表情、輝きを見せてくれます。蛍光灯の下では青っぽく、太陽光の下では鮮やかな赤に。わずかな灯りでも輝きを失いません。内包される酸化チタンなど様々な成分のおかげで、どんな光源のもとでも どのような角度からでも、表面のカットに頼らず内面から輝いてくれます。
いくら見ていても厭きません。
好みの問題なので押し付ける気はありませんが。。。整形美人と気立てのよい内面美人との違いのようなものですかね。。。o(^-^)o